よくスポーツ新聞に求人が出てる。新聞拡張員募集!とか怪しい記事だ。彼らが一体何者かを詳しく書いてみた。
そもそも拡張員という仕事はなんなのだろうか?

スポーツ新聞の求人に出てる怪しい職業。それが拡張員だ。
すごく簡単に言うと新聞をとってないお客のところに行き、新聞をとってもらう仕事だ。
やった事がない人はどんな事をやるのか想像もつかないだろうが彼らのやってる仕事はそれなのである。
販売所の奴とは違うの?

全国のどこにでも新聞の販売所というところがあると思う。A新聞やY新聞などがある。
まあ、一般の人から見たら何してるのかわからないだろうが販売所では新聞を売っている。
午前2時頃になると灯りがついて新聞を配ってる姿を目撃する事が出来る。それ以外にもチラシを作ってたり営業したりしている。
販売所の仕事とは?

販売所とは、主に新聞を配達して集金をする場所である。
その中で朝配達して、配った家からお金をもらう。その中で新聞の配達する家をできるだけ減らさないように営業する。
ざっくり言うとそんな仕組みだ。まあ店によってやり方は違うがだいたい基本ベースになるのはそのような形だ。
販売所の営業とは?
販売所の営業の主にやる事は新しく新聞を購読するお客を見つけてくる事と新聞をやめるお客をできるだけ減らす事だ。この2点に限られる。
非常にシンプルだ。
そのルールでお客を減らさないように頑張るのだ。
例えばお客が一件増えたら➕1だがその中でお客が減ったら➖1である。そうなると0という結果になる。
今は時代が時代なだけに新聞の部数が増えたという話は聞かないがそれでも減らすと本社から強烈な圧力がかかるのでどこの販売所も減らさないように必死なのである。
新規開拓というのは非常に難しい。

新聞を止めるお客というのが発生する以上どうしても新規開拓しなければならないのが現実だ。
ところが新聞を新規でとろうとしても実際契約してくれる人などほとんどいないだろう。
その新規開拓が難しい理由は次の3つがほとんどである。
⑴もう欲しい新聞は購読している。
例えばあなたがマガジンを毎週読んでいてそれをジャンプに変えてくれ!と頼みにきたら変えるだろうか?ほとんどのお客はマガジンの内容が気に入ってるから読んでるのであって余程でない限り変えないだろう。
⑵いらない。読まない。
もう今の時代ネットがあまりに普及しすぎて新聞を読んでる人など少ない。その中で新しく読んでくれ!と言ってもゴミになるだけだしいらないという人がほとんどだ。なので本当に読まない人は読まない。
⑶読んでもいいけど経済的に無理。
今どこの家庭でも節約節約で削れるところはほとんど削ってる。その中で新聞は最も削るのが簡単と発想してしまうものだ。
例えば米や醤油はなくなったら確実に困るが新聞はなくてもなんとかなる。
というより今の時代読まない人の方が多いので読んでない人が多い。
販売所で新規開拓が限界な理由。

今の説明でわかるように新聞の新規開拓は想像を絶するほど難しいのだ。
今の3つの大きな理由を打ち破るには相当の努力が必要である。
もちろん新規開拓のこの作業を従業員だけでやっているお店もある。
そういうお店の特徴とすると新規開拓が得意な従業員が多い。
それと止まるお客が少ないのだ。そうすれば入るお客が少なくて済む。
新規開拓の拡張営業を本気でやりたい方はこちらを参考にしてください。従業員の方でも参考になります。
ほとんどの販売所が自給自足をしたい。しかし、出来ない現実。
多分日本全国で販売所は相当の数があるが販売所の従業員のみで新規開拓をして新聞の部数が増えているところなどほぼないだろう。
何故なら読まない人が全国どこでも増えているし、そこまで優秀な従業員も少ないのが現状なのだ。
また販売所はどうしても配達などに力を入れてる為そこまで営業に力を入れられないのも現実なのである。
何故部数を増やさねばならないのか?
やはり販売所をやっている以上部数が増えないと仕事をしていないというレッテルを貼られる。
今の時代増える訳がないという意見も多いが、それでもやり遂げなければダメな販売所という事になってしまう。
新聞を増やせば優秀店となり減らせば経営者を交代させろ!となる。それなので新聞の新規開拓はどの店でも最重要項目なのだ。
そこで拡張員が出てくる。
そんな流れでだいたいの販売所が新規開拓の為に拡張員に頼るという流れになる。
ところがほとんどの販売所がなるべく彼らにはきて欲しくないと思っている。
何故なら彼らがくると契約に対してお金を払わなければならないからだ。それも半端なお金ではない。
拡張員の給料を物凄く簡単に説明すると。
彼らは基本的に契約しなければお金は発生しない仕組みだ。
まあ交通費くらいは出るだろうけど。これも色んな種類の拡張員のグループがあるので、いちがいには言えないがだいたい6カ月の契約をとると3万円くらい支払わなければならない。
少し考えると?となってしまうがその通りである。新聞の1カ月の代金は現在A新聞とY新聞で3000円から4000円の間が相場だ。何故詳しく書かないかというと地域によって新聞は値段が変わるのだ。
それなのでこうなる。それで例えば新聞の料金が3000円だったとしたら半年で18000円となる。それを30000円とっていったらおかしいとなる。しかし、これがだいたいの相場なのだ。
こんなん入れるならタダでお客のところに新聞入れた方がよほどいいと考えてしまう。それなので拡張員を毛嫌いする販売所の社長たちは多い。
拡張員は儲かるのか?
話を聞く限りで半年の契約を10件とったら30万円になるという理論になる。
なんとなく10件ならできそうだし簡単なんじゃないか?と思われるがまず3万円のうちの半分をその所属している会社に払わなければならない。
しかし、そうはいっても1万5000円は儲かるのだから20件契約したら30万円儲かるという事になる。相場はだいたいそのくらいだろう。
1日一件契約して20日出勤すれば楽に30万円もらえるのだ。
これは相当美味しい仕事ではないだろうか?
そう上手くはいかない拡張員の落とし穴
これはほぼ間違いないと思うが半年を20枚契約したら30万円はおおよそいくはず。
しかし、なんだかんだで引かれても20万円前後はもらえるだろう。なら物凄く良い仕事なのではないか?と思われる。
しかし、そんなに甘くはないのだ!そこには色んなカラクリがある。
まず何故拡張員だと新規開拓ができるのか?
よく考えたらおかしな話だと思うが従業員はできなくて拡張員だと新規開拓ができるのは何故だろう?
特別な能力やテクニックがあるからだろうか?もちろんそれもあるだろうが一番は彼らはお客にプレゼントするのだ。
例えば新聞を、とった方ならわかると思うがだいたい新聞を購読すると洗剤などの品物がついてくる。
これは例えばの話だが洗剤かクオカード1万円分もらえるならあなたはどっちと契約するだろう?
ほとんどがクオカード1万円のはずだ。
これは、あくまで一例だが拡張員はなんでもアリなのだ。
それなので身銭をきって営業する者が多いから拡張員で儲からない人が多いのだ。
だったら自力でやればいいじゃないか!となるがなかなか難しいのである。
従業員は何故何でもアリではないのだろう?
拡張員は高いし使いたくないのなら何故従業員もなんでもアリにして新規開拓をしないのか?となるがこれはモラルの問題である。
地域で働いている従業員がお金をばらまいて契約してるなんて知ったらそこの社長はとんでもなく怒られるだろう。
ところが拡張員は外部の者である。それなのでもし何かあっても部外者だと言うことで不祥事を起こしても関係ないと言える。
どんな人が拡張員になるのか?
昔は本当に恐ろしい外見の人が多かった。反社会組織に属する者もいたらしい。
今でもそれに近い人はいるが大抵は社会的に落ちぶれたというか日陰で生きてきたイメージの人が多い。
しかも辞めたりどこかにいったりする人が多いので定着しないイメージが多い。
拡張員は儲かるのか?その結論?
さっきの説明でもあるように、仮に半年の契約を品物を一切買わずに契約できる腕の持ち主なら儲かる。
中にはそういう腕の良い拡張員もいて高級マンションに住み一週間に3回しか活動しない者もいる。
しかし、ほとんどが儲からずその上拡張団に借金を作ってしまって極貧生活を送っている人がほとんどだ。
90パーセントが儲かっていないというのが現実で儲かっていてもギャンブル依存症の人などが多いためリッチな人は少ない。