この間の亀田に勝ったら1千万円というアメーバの企画も驚異的な視聴率でサーバーがダウンするという事態までおきた。今日は何故亀田があそこまで人気なのか書いてみたい。


不良、ヤンキーと日本人が好きな要素満載。



亀田の試合は試合自体は別に僕は面白いとは思わない。因みに今回は亀田のボクシング技術論の話は語らない。
彼は内藤大助に唯一勝った日本人という勲章を持っている。確かに強い事は強い。
彼が何故人気があるのかというと若い世代から年老いた世代までわかりやすいくらいのヤンキー・不良エッセンスが入ってるのだ。

日本人がヤンキーを好む理由と亀田兄弟のヤンキー世界観。



少年マンガでも映画でも不良やヤンキーというのは皆の人気者だ。学校でもヤンキーはモテるし常に皆の人気者だ。要はヤンキーを日本人はいつの時代も好きなのである。
しかし、亀田のファッションや髪型ははっきり言って時代遅れだし、言動もなんとなく90年代を感じさせる。まるで中学校の時の他校とのケンカみたいだ。何故あれが人気が出るのか?というと大人から子供までわかりやすいヤンキーだからだ。彼らを見て誰でも不良というものを想像出来る。


見てて痛すぎる言動や注目を浴びる発言に関しては天才としか言えない。



ボクシングでも格闘技でもそうだが、盛り上げる為に相手をディスる行為を行うが亀田の場合まるで、中学校のヤンキーのタイマン勝負のようや匂いを出して相手をあおるのだ。金のスーツや金髪、年上でも全く関係ないタメ語など、クラスの荒くれ者のような演出をする。それが日本人のヤンキー文化にわかりやすく溶け込んでるのだ。それを見た一般視聴者は闘いというテーマが非常にわかりやすいのだ。

それって計算なの?


計算してるかどうかわからないがあの荒れた中学校のヤンキーみたいな少しノスタルジックな雰囲気が他と違うのだ。というより真似ができない。例えば亀田大毅なんかは勝った後に歌を歌ったりしていた。普通こんな事恥ずかしくて出来ないし見てる方も恥ずかしいのだが彼はそれを自信満々にやる。それが見てて痛いのだが次にどんな事をするのか興味が湧いてしまうのだ。

亀田家自体がおかしいから注目を浴びてしまう。


試合がどうだとかいう前に、あの反社会勢力にいるのではないかと感じてしまうほどイカツイ亀田のお父さんとあの完全に時代が古い亀田三兄弟の組み合わせははっきりいってそれだけで濃すぎる。それがとんでもない言動と行動を地でやるわけだから面白くないわけがない。

亀田の親父もおかしいからより面白い。



不良の要素も好きだが任侠くさい亀田の親父も日本人が好きな要素だ。亀田三兄弟も凄いがまたあの親父も次々問題を起こしまくるから面白いのだ。それが演技や演出など安っぽいものではなくドキュメンタリーだからより間近で何やってるんだ???と思ってしまうのだ 。
テレビのワイドショーで真剣に解説されるほど彼らの言動はいきすぎてる。


ガチンコファイトクラブの不良の世界観をうまく現実のボクシングに取り入れた事が成功した秘密



昔あったガチンコファイトクラブは現役の不良が大暴れしながらボクシングをやるのが面白かった。あのヤンキーは何にでもキレて暴れるところが面白いのだ。
日本人は基本トラブルや揉め事を見るのが大好きなのだ。
しかし、亀田は別に暴走族でもなければ現役のヤンキーでもないのだ。亀田はわかりやすいヤンキーのイメージを本物のボクシングに重ね合わせる事で盛り上げたのだ。ガチンコファイトクラブを本物のボクシングで表現するとああなるのかもしれないがあれをガチで再現するとなるとボクシング協会や他の関係者の目線など考えるとよほどの度胸と覚悟がなければ無理だろう。


ボクサーに不良は多いのだが何故亀田のように盛り上げれないのか?


ボクサーは不良がかなりいる。竹原や畑山なんかもかなりの不良だったと聞く。だが彼らはその不良臭を全面に表現しない。それは、そうだ。多分ヤンキー全開でやろうと思うと恥ずかしいのだ。それを亀田は恥ずかしげもなく表現する。そこが凄いのだ!
ボクシングは勝ち負けだが亀田のヤンキーのタイマン勝負のような世界観を出しながらやるのはなかなか出来る事ではない。


日本格闘技が盛り上がらない中で亀田が未だに1人勝ちする理由。



日本格闘技は今は昔と比べてだいぶ面白くなくなった。曙VSボブサップが紅白の視聴率を超えた時代などもうやってはこないだろう。
しかし、この間のアメーバの亀田のボクシングを見ても亀田の人気はまだまだ凄い。亀田はボクシングの技術で言えば?がつくところだが盛り上げ方に関してはここまで凄いファイターを見た事がない。

カリスマがいない日本格闘技。


魔裟斗がK-1に出てた頃地上波でもかなりの人気があった。魔裟斗というコンテンツは非常にわかりやすい。イケメンでファッションセンス抜群のファイターが強い。これは人気が出るだろう。
例えばカッコいいというのは万人から見てわかりやすいのだ。コスプレファイターなどいたが一部しかわからない為全体のファンの人気をつかむのは難しい。
つまり、今の格闘技界では誰もが見てわかりやすい奴がいないのだ。
だから人気がないのだ。
亀田は非常にわかりやすい。それなので異常に人気があるのだ。




亀田の凄さとは?何故他のファイターで彼ほど人気のある選手が出ないのか?


亀田が何故人気が出るのか?何故亀田より凄いファイターがでてこないのかというと1つに覚悟が違うと思う。
例えば内藤VS亀田大毅戦で「負けたら腹切る。」など視聴してる人はこいつ馬鹿じゃねえか?といいつつ日本全国を巻き込んだ大騒動へと発展するくらいの問題になった。ここで注目なのは全国中継で本当に腹切ると言えるファイターなんているのか?
という事だ。亀田はそのくらいの覚悟をもって戦ってるのだ。そこが全く他のファイターとは違うのだ。


コナーマクレガーも亀田と似ている。


あなたはUFCのコナーマクレガーというファイターをご存知だろうか?彼は有言実行でいつも大暴れする。彼は派手なスーツで記者会見で大暴れ!それで有言実行してしまう。今や世界で影響を与える人物にまで選ばれる人にまでなってしまった。彼も日本人の僕が見ても非常にわかりやすい事をやっている。要は頭が良いのだ。


亀田というファイターほど注目を浴びるファイターは今後現れるか?



今まで長く格闘技を見てきたがこれほど人々の心に突き刺さるファイターというものは見た事がない。
何故なら彼らは口を開けば問題発言!動けば問題が起きると存在そのものがトラブルメーカーなのだ。彼らのやってる事は80年代の暴走族の番長がテレビに出て吠えてるのと変わらないのだがそれをテレビという中で表現するのは凄い事なのだ。何をいいたいのかと言うと元ヤンや少しキレてトラブル芸能人はたくさんいるが中学校のヤンキーのノリで芸能界を渡りきる亀田のキャラはほぼいないのだ。
思い出してほしい。中学、高校の番長の動向を皆注目しなかっただろうか?あれと同じである。亀田はそれを全国放送でやってのけたのだ。
これから亀田を超える格闘家に期待したい。