私は北関東で20年間訪問販売の営業マンをやっています。今どこを見渡してもあちこちでマイホームの建設が行われています。
私なんかが営業で新築のマイホームを訪ねるとまだ20代前半の若者が凄い豪邸に住んでたりします。

当たり前ですが家は建ったら皆一生住む気持ちで購入しています。では今回は私から見て新築を建てた後20年経過した人達はどうなってるのか?今回はその視点で紹介したいと思います。マイホームを建てる時の参考にしていただければ幸いです。


何故皆家を建てるのか?

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訪問販売であちこちのお宅に訪問するとかなり驚きがあります。以前にかなり古くて家も散らかってるとても裕福に見えない方が突然大豪邸を建てる。そんな場面をかなり見かけました。

敢えて家賃の少ないところに住んでお金を貯めていたのだろうか?

それもきっとあるでしょう。だが、ほとんどの人はローンを組みます。今だと35年ローンの頭金無しという素晴らしい制度があり、お金が全くなくとも銀行の審査にさえ通ればマイホームを購入する事は非常に簡単な事なのです。

日本人のマイホーム信仰。

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何故マイホームを購入したのか?これは、ほとんどの人がこう言います。家賃を払って手に入らない物にお金を払うのはバカバカしい。
その通りだと思います。アパートに毎月家賃を納めても絶対に自分の物にはなりません。

それと、家族が出来たら自分の家に住みたい!日本人のほとんどがそう思うのではないでしょうか?
それと、自分の子供が将来の財産で家を残してあげたい。こんな風に考える人もいるでしょう。

ですが、少し考えてみてください。例えば賃貸は家賃を払ってるだけでリスクは0なのですがマイホームの場合家賃が払えなくなったら最悪自己破産になるリスクを抱えているという事を。


親の残してくれた家に住んでいる人について。


マイホームを自分の両親が建ててくれてそれをそのまま引き継いで暮らしている人は結構います。また、その土地を使って隣に新築を建てる方もいます。
ですが、ここで問題なのは両親が住んでいた家はかなり痛んで古くなっています。
家なんかどうでもいい。家賃がなければそれでいいという方はそれでいいですが、結婚して子供が産まれた場合リフォームするかそれを建て直す人がほとんどです。子供に家を残してあげたいと思って家を残しますがそれを相続する頃にはかなり古くなっています。

又は都内などに仕事で行ってしまうとその家に住む人はいなくなってしまうという現象も起きてしまいます。

マイホームを建てた人は20年後も幸せなのか?


私はあらゆるお宅を訪問してきましたが基本的に皆様幸せそうです。20年後もほとんどの人が自分の家で楽しそうに暮らしています。
その頃には子供も大きくなり、家も多少は古くなってきています。又あちこちに新築ができるためやはり少し古く見えてしまいます。

ですが中にはそうならなかった人もたくさんいました。

突然売りに出される新築物件。



私が訪問販売をしていて3カ月前に新築を建てた方が突然その家を売りに出すことがあります。
理由は様々です。離婚、自己破産、転勤など色々です。ですが、その家を売り渡す時に絶対こう思ったはずです。マイホームなんか建てるんじゃなかった・・・
何故そうなったのか?それは様々な事情が影響します。皆がみんなそうなるわけではないのですが、何故そうなるリスクを考えずにマイホームを購入したのでしょうか?

あるお客様から聞いた話だと、仕事が変わって収入が減ってしまい、夫婦間の間で夫婦喧嘩が絶えなくなり離婚した。これからマイホームを売ってそれの残ったローンと自分の家賃を2重払わなければならない。
子供の養育費も払わないと・・

とおっしゃってました。こうなると相当後悔します。ですが、結構こういうパターンのお宅を見てきました。マイホームのリスクってかなり大きいんです。

若者がマイホームを建てて大丈夫なのか?


よく20代前半の若者が家を建てますが大変失礼ですがマイホームがどんなリスクがあるのか?どんな建て方が得なのか?よく勉強しないで購入する人が結構多いです。それなんで建売を見てデザインがカッコいいとか自分の支払い計画を全く無視した注文住宅を建てたりするのです。
建売と注文の記事は↓に書きました。




例えば賃貸5万円のところに住んでてギリギリの生活をしている人がいきなり10万円の返済を月々やったら絶対に支払いがきつくなるに決まってますよね?
そんな単純な事もよく考えず無謀にもマイホームを購入する人達は多いです。
不動産は売ればなんでもOKなわけですからあなたの今後の人生を心配することはほぼありません。
あなたの買う意思とローンが通るかのみを心配していると言っても過言ではないです。

幸せなお宅の特徴。


訪問販売していてあらゆる新築のお宅に伺って上手くいってる人は、旦那様が安定した仕事について真面目という特徴があります。
どういうことか?というとその地域でも有名な安定した職業について収入がある程度保証されている方はほぼ上手くいってます。
基本的に旦那さんが真面目でしっかり働いているお宅はほぼ幸せそうにマイホームと付き合っていました。

失敗している人はなんだかフラフラしていてすぐに職場を変えたりする傾向が多かったです。それなので銀行の審査も今の仕事の勤務歴を重視する傾向が強いです。

結局金銭面で夫婦間が決まるケースが多い。


こういうと賛否両論ありますがお金があってしっかりした家庭は離婚率も低いように思えます。
旦那様が堅実で安定した収入を誇るお宅は皆とても幸せそうです。

今更大人になったらしっかりやれよ!と先生が学校で言っていた意味が分かる気がします。
マイホームを持つにはやはり家庭を背負う覚悟がなければ購入するべきではないと見ていて思います。

こういうと誤解があるかもしれませんが、浮気や、ギャンブルなどフラフラした男の甲斐性もしっかりした男性は上手い気がします。家庭内に波を立てません。

結論としてマイホームを建てるべきか?


私が思うに全てこれに集約されると思うのですが家庭を支える自信と計画性これに尽きると思います。
もちろんマイホームを建ててもあらゆる困難が人生なので待ち受けます。それに打ち勝つ力を持っているなら購入すべきだと思います。自分の家を持てば家族がどんなに騒いでもペットを買おうが自由です。
しかし、自分がしっかりしていないと人生を棒に振る悲惨な大失敗が待ち受けてます。
参考になれば幸いです。